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Amazon×任天堂の新たな戦略?日本のe-sports発展のカギはtwitchが握っている

任天堂 Amazon Prime Twich Prime

画像出典:アマゾンジャパン合同会社のプレスリリース(最新配信日:2019年3月29日 05時30分)|プレスリリース配信・掲載のPR TIMES

 

どーもこんにちは!デキる大人編集部のケンティーです!

 

突然ですが、皆さんゲームといえば何を思い浮かべますか?

 

家庭用ゲームタイトルでいえばFF(ファイナルファンタジー)やDQ(ドラゴンクエスト)、

スマホでいえばパズドラ、モンストなど様々なゲームがありますね!

 

そしてその中一際有名タイトルを保持しているのはやっぱり任天堂ですよね!

 

マリオ、星のカービィ、ゼルダの伝説、FE(ファイアーエンブレム)など名だたるコンテンツはすべて任天堂が保有しているタイトルです。

 

そんなゲーム業界の巨人である任天堂と、巨大企業Amazonの子会社である「twitch」(=ゲーム実況のストリーミング配信サービス)がコラボレーションするというビックニュースが、2019年3月29日のアマゾンからのプレスリリースで発表されました。

Twitch Primeであれば特設ページ(https://twitch.amazon.com/nintendo)にて、3か月分のNintendo Switch Online個人プランの利用券を入手できます。またご利用から60日以降に、同サイトにてさらに9か月分のNintendo Switch Online個人プランの利用券を入手でき、当初の3か月分の利用券と合わせて12か月間サービスをご利用いただけます。

アマゾンジャパン合同会社のプレスリリース(最新配信日:2019年3月29日 05時30分)|プレスリリース配信・掲載のPR TIMES

 

内容を簡単にまとめると

Twitch Prime会員であれば、Nintendo Switch Online(月額:300円)の機能を最大12か月間無料で使えるようになるというもの。

 

しかもここで注目すべきはAmazonPrime会員であれば、アカウント紐づけさえ行えば追加費用なしでTwitch Prime会員になれる、ということ。

 

つまりAmazon Prime会員であれば、実質Nintendo Switch Online機能を最大12か月間無料で使えるということになります。

ケンティーはもうすでにAmazon Prime会員なので、twitchアカウントを作って紐づけを行って所定の手続きさえ完了すれば、そこからすぐにNintendo Switch Online機能を無料で利用しながらゲーム配信ができるようになるというわけですね!

 

昨今スマホゲームにかなり市場を取られている家庭用ゲーム業界にとって、この提携はどんな影響を及ぼすのか?本記事でいろいろで触れてみたいと思います!

1.twitchとは?

twitch Amazon

画像出典:https://www.amazon.co.jp/Twitch-Interactive-Inc/dp/B007SOQBCM

 

twitchは2011年6月に総合的なライブストリーミング配信サイトである「 Justin.tv」 から、コンピュータゲームに特化したプラットフォームとして派生して立ち上げられました。

2014年8月に、AmazonがTwitchを買収したことを正式に発表されそれに関連して、Justin.tv の運営企業は Twitch に特化するため Twitch Interactive に社名を変更、2014年8月には Justin.tv は閉鎖されました。

 

2015年時点での公式発表では全世界で1月あたり150万人以上の配信者と1億人以上の視聴者が存在するとのこと。現在はそこから約4年の月日がたっているのでさらにそのボリュームは増えていそうですね!

 

ちなみに日本でのTwitchの現状はというと、1日あたりの平均視聴分数は100分ほどに伸びていて、視聴者数は全世界でトップ3に入る急成長を見せているそうです。また、コンテンツを配信する側の成長率も高く、昨年から導入されたアフィリエイトプログラム(幅広い配信者が収益を得られるシステム)の参加者は、当初200人の参加だったのが2000人にまで増加しました。またパートナープログラム(人気の配信者が収益を得られるシステム)の参加者も80%増えたそうです。(2018年9月時点)

出典:日本の視聴者数は世界でTOP3に! Twitchエグゼクティブインタビュー【TGS2018】 - ファミ通.com

 

twitchの日本支社ができたのが、2017年なので上陸して1年でこの伸びは驚異的といえるのではないでしょうか?

 

一般ユーザーによるゲーム実況をはじめ、e-Sportsなどコンピュータゲームの大型イベントも配信。視聴者が気に入った配信者をスポンサー支援できるなど経済性もある、世界規模のゲームプラットフォームと言えるでしょう!

 

2.Nintendo Switch Onlineとは?

Nintendo Switch Onlineは任天堂が提供する月額300円の有料サービスとなっており、加入することで「スプラトゥーン2」や「マリオカート8デラックス」などのソフトのオンラインプレイを楽しめるようになったり、ゲームのデータをオンラインで保管しておくことができます。

 

Nintendo Switch Onlineに入ることで得られる機能

①オンラインプレイ 
②Switch用ソフト 『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』
③セーブデータお預かり       
④スマートフォン向けアプリ 『Nintendo Switch Online』           

→オンラインプレイで気軽にボイスチャットができる専用アプリを利用できるようになります。 たとえば、『スプラトゥーン2』や『マリオカート8 デラックス』などが対応しています。

出典:Nintendo Switch Online|Nintendo Switch|任天堂

⑤加入者限定特典

→具体的な提供内容・提供時期は不定期に更新されます。現時点で提供している特典などの詳しい内容はこちら↓

加入者限定特典 | Nintendo Switch Online | Nintendo Switch | Nintendo

 

3.この提携によって何が生まれるのか?

さてここまで今回の提携の内容、twitchとNintendo Switch Onlineの概要を説明してきましたが、ここからはこの提携の目的は何なのか?この提携によって何が生まれるのか?といったことを書いていきたいと思います。※あくまで私個人の見立てですが…。

 

1.twitchユーザーの拡大

e-sports

画像出典:https://www.redbull.com/jp-ja/tags/esports

この提携によって期待されることとして大きいのはやはり、twitchユーザとAmazon Prime会員の拡大でしょう。正直私もこの記事がでるまで「Amazon Prime会員であればTwitch Prime会員の特典が受けられる」ことは全く知りませんでした。しかし、任天堂という日本にたくさんのファンを抱える企業とのこの提携によって、その認知は大きく拡大するのではないでしょうか?

そしてその認知の拡大によって以下の流れが想定されるのではないかと考えられます。

 

・想定される流れ

既存Amazon Prime会員→twitchへの流入(Twitchユーザの拡大)

→「Amazon Prime会員ってNintendo Switch Onlineが無料で利用できるの?やるやる!」といった流れですね。

 

新規ユーザ→AmazonPrime会員化→twitchへの流入(Twitchユーザの拡大)

「Amazon Prime会員になればNintendo Switch Onlineが無料で利用できるの?やるやる!」といった流れですね。

 

実際に費用面で見ても、

  • Nintendo Switch Online(300円/月)×12か月→3,600円
  • AmazonPrime会員×1年→3,900円

なので、これから新しくNintendo Switch Onlineを始めようとしているユーザであれば、それ以外の特典(配送料無料、AmazonPrimeVideo等)も受けられる AmazonPrime会員のほうがお得ということになるのではないかと。

 

とはいえこの取り組みによって想定される流れに当てはまるユーザは、ニンテンドースイッチを持っていること、というのが大前提となりますが…。

2.プロゲーム実況者育成の土壌形成、e-sportsの発展

日本 e-sports 市場規模

画像出典元:2018年日本eスポーツ市場規模は48.3億円と推定 ~Gzブレイン発表~|株式会社KADOKAWAのプレスリリース

この提携によってTwitchユーザが増加して日本におけるゲーム実況配信市場に多くの人が流入してくれば、それに付随してゲーム実況者がマネタイズできる規模感も大きくなっていきます。そうなれば必然的にe-sportsの市場規模も大きくなり、「プロゲーマー」・「プロゲーム実況者」という職業が日本においてもしっかりと成り立つ土台が形成されるかと思われます。日本におけるe-sportsの市場規模は年々急成長しているとは言え、e-sports大国のアメリカなどと比べるとまだまだ非常に小さいですからね。

【参考】

日本におけるe-sportsの市場規模:48.3億円(2018年)

世界におけるe-sportsの市場規模:969.4億円(2018年)

引用:eスポーツ産業に関する調査研究報告書(総務省)

 

4.最後に~母「ゲームばかりしないで勉強しなさい!」息子「これ、仕事だから」~

さて、いかがだったでしょうか?

この提携は名だたる企業同士の提携、という要素だけではなく、日本における今後のe-sports発展のカギを握っているとケンティーは思っています!

 

思えば僕が子供のころ、ゲームをしていたら必ずお母さんに

 

「ゲームばっかりしてないで勉強しなさい!

そんなことしてたって一銭にもならないでしょ!」

 

とよく言われていたものでした…。

 

でもこれからは

 

「最近全然働いてないじゃないの!早くゲームしなさい!」

 

といわれるような時代になるのかもしれないですね!

 

さて今日はここまで!最後まで読んでいただいてありがとうございました!